横浜で収納上手な自然素材の家。松澤大竹設計事務所

作品 Works

住宅05 S邸

松澤輝男作品 切妻屋根の家

■設計の趣旨
東京の郊外にある平坦な住宅地。周囲の環境は、新しい住宅が建ち若い世代の町です。
敷地の東側が道路です。 シンプルな軒の深い切妻形屋根で覆いました。

これからの日本の戸建住宅を展望し、「長期優良住宅」認定取得、在来工法、省エネで高気密・高断熱、耐震・防犯・自然素材の健康住宅、 住み心地…等配慮。又、採光・通風を良くし、収納も充実、家事労働を軽減
好きなものに囲まれて生活が出来る住まいを目指しました。


1階はL.D.K(リビング.ダイニング.キッチン)のパブリックスペース。
2階はマルチル−ム(多目的室)・夫婦寝室・子供室等のプライベートスペース。
この家の特徴である「外断熱2重通気工法」の為、どの部屋も同じ温度です。
間仕切りは寝室と水周りだけにし、広い空間を実現させました。

外構、道路側に空間を広く提供しオープンスペース。南側の庭は、既存の樹木を生かしながら再構築し生活の 広がりにし、北側に駐車スペースを配置しました。

※下記の紹介文は、建築主のご夫婦に書いていただきました。

『木』の優しさが伝わる家
外は、2階の軒を深くしたことにより、外壁の劣化防止になり、 建物の存在感を出すことができ、軒裏はカナダ杉を張り、『木』の家の雰囲気を出しました。 玄関周りもカナダ杉で仕上げ、温かく人を招きます。また、カナダ杉の色 が年月とともに、変わっていくのが今後の楽しみでもあります。
松澤輝男作品 切妻屋根の家

床は 杉の30mmの床材を使用し、足に優しく、素足で生活しています。
柱、梁もインテリアに使い、『木』のダイナミズムと優しさが伝わってきます。
内装や家具はカタログによる既製品の選定ではなく、製材所に直接、 木を見に行き、選び加工をして、たっぷり『木』を使った家になりました。 キッチンカウンター、あがり框、まく板、飾り棚、手すりなど多種、多様です。 松澤輝男作品 切妻屋根の家

間取り
外断熱、二重通気の構造で、設計をしましたので、一部屋、一部屋に冷暖房を設けず、 建物全体を温度管理できることから、間仕切りを減らすことにより、 開放感のある空間ができ、リラックスした雰囲気を味わうことができます。
松澤輝男作品 切妻屋根の家
松澤輝男作品 切妻屋根の家

キッチン
主婦が一日の中で、長い時間居る所でもあるので、一番日当たりが良く、 朝日の当たる場所にしました。また、バックカウンターも5.4メートルと広めに取り、 流し前のカウンターは桧丸太の二つ割りで造り、無垢の木を楽しみながら 配膳し、また下げ台にもなります。
流し台上部に吊戸棚を設けず、キッチンを取り込んだLDKの広さを感じています。
松澤輝男作品 切妻屋根の家
松澤輝男作品 切妻屋根の家

梁を活かした天井
梁を敢えて見せることで、平面的になりがちな天井を立体的なデザインに変え、
天井を高くする効果もあります。濃い色でカラリングしたため、モダンな雰囲気に。
松澤輝男作品 切妻屋根の家

玄関
入ってすぐ左手に天然木の風合いを活かした引き出し付きのテーブルを作りました。
絵を飾る・花を生けるなどのインテリアにも、電話など実用的なものにも、用途は自由です。
松澤輝男作品 切妻屋根の家

2階のマルチルーム
屋根裏まで山型に天井内に取り込み、開放感のある空間が癒しの場となっています。 
壁にピクチャーレールを付け、趣味の写真や絵を飾りたのしんでいます。
また、アイロン等のハウスワークをする所としても活用しております。
松澤輝男作品 切妻屋根の家

陶器の洗面台と取手
メーカーの既製品を使用せず、手造りの洗面台にしました。洗面ボールとタイルはメキシコ製を 選んで模様をデザインし、作成をお願いしました。手造り感が出て、見た時、心がなごみます。
松澤輝男作品 切妻屋根の家 松澤輝男作品 切妻屋根の家

こだわりのライト
照明器具も既製品を使用せず、アンティークなお店に行き選びました。 これも、1つ、1つ手造りのため、味わいがあります。照明を点けると 笠の模様が珪藻土の壁に映り、雰囲気が楽しめます。
照明は間接照明を多用し、電球色にしましたので、木の風合い、珪藻土塗りのコテ模様が生かされ、落ち着いた雰囲気がでています。
松澤輝男作品 切妻屋根の家

新築後のご夫婦の感想
家を建てようと思った時、どこに見に行き、誰に相談して良いか、解らず、 ハウスメーカーさんのモデルルームを数社見学に行き、設計等を依頼しましたが、 どうもしっくりと来ない感じで、何がしっくり来ないかも解らない状態でした。 この様な中で、松澤先生にお願いをしました。松澤先生にひとつ、ひとつご丁寧に希望を聞いていただき、 手造りの『木』の優しさが伝わる家を建てることができました。 きっとハウスメーカーに依頼をしていれば既成品の組み合わせの家になっていたことと思います。 松澤先生からは[自分の好みに合うものは出会いを求めて探さないと]とのアドバイスもいただき、 探したものを具現化していただきました。そのひとつに玄関の収納式のいすがあります。 便利にしております。
松澤先生をはじめ、奥様、ご家族の方のご協力の賜物と思っております。心より感謝申し上げます。 本当にありがとうございました。
毎日、『木』の優しさが伝わる家にいる充足感を味わっております。